本稿では、これからテレワークをはじめるにあたって一体何が必要となり、何をあらかじめ準備しておけばいいのか、また数あるアイテムの中から何を選べばいい、オススメなものは何なのかなどを紹介していこうと思います!
テレワークに必要なものとは?
2020年、多くの企業にとって初めて本格的にテレワークが導入され、その新しい働き方から今までとは違う仕事と生活のバランスの取り方を模索するようになったりする人もいる一方で、企業の準備がようやく整い、これから本格的にテレワークでの働き方が導入されることが決まり、今からどうなるか心配している…なんていう人もたくさんいるかもしれません。
本稿で一体何が必要となり、何を準備しておけばいいのか、オススメは何なのかなどを紹介して行きますので、ご安心ください。
PCとインターネット環境が最低限必要です
たとえば電話をする際には電話をするための電話機と、電話相手に接続するための電話回線が必要となりますよね。それと同じように、テレワークで作業をおこなう際には入力するためのPCと、離れた距離にある会社とPCを繋ぐためのインターネット環境が絶対必要となります。
「通信回線かー。それだったら、スマホの回線を使いまわせばそれで十分かな?」と思う人もいるかもしれませんが、家で仕事するのならデータ通信量を気にせず安定した速度を出せるように、別途光回線、Wi-Fi環境を用意しておくべきでしょう。
インターネット回線を開設する際のオススメ
ご自宅にインターネット回線を開設するのなら、今自分が契約している携帯電話と同じ会社の所と契約すれば、いろいろとお得な特典がついてくるのでおすすめです。
メリット | デメリット | |
ポケットWi-Fi |
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据置Wi-Fi |
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光回線 |
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業種や担当業務によって必要なツール等が異なります
ひとえにテレワーク と言っても、業種や担当業務によって働き方は変わり、自宅で働く在宅勤務や、移動先などで働くモバイルワークなど様々なスタイルがあり、それによって必然的に何が必要かといった物事も変わってきます。
大きく分ければ、自宅や本社とは別のオフィスなど固定された場所で作業をおこなうか、または新幹線やバスの中、喫茶店など移動中、移動先で作業をおこなうかによってあったほうが良いものが変わってくると思えば良いでしょう。
在宅勤務でテレワークを実施する際に必要なもの
ヘッドセットなどのガジェット
在宅勤務で作業をおこなう場合、チャットやメールのような文字だけのやりとりだけではなく、ボイスチャットやビデオチャットなど、声でのコミュニケーションでやりとりをしていく必要も多くあるので、両手がフリーな状態で通話がおこなえるマイク付きのヘッドセットがほぼ必須となってくると言って良いでしょう。
スマートフォンなどに標準でついてくるマイク付きインナーフォンでもいいのですが、キーボードを叩く音や周囲の生活音を遮断する耳にかぶせるヘッドフォンタイプ、それもイヤフォンの方ではなくマイクの方にノイズキャンセリングの機能のついたものを、ここではおすすめしておきます。
zoomなどを使っておこなうWeb会議では、多くの人が参加するので人の数だけパソコンのキーボード音がカタカタ聞こえる…なんていう状況にもなりがちですし、キーボード音だけでなく家族やペットの声が大きく入り込んでしまい、思いがけない恥を掻いてしまった…なんていう話をよく聞いたりしますよね。
マイクにノイズキャンセリングが付いていれば、生活音を一切遮断し自分の声だけを拾ってくれるので、そうしたミスを最小限に抑えることができます。
また音声がハウリングして二重に聞こえたり、音がこもったり複数の人が同意に喋ってうまく声を拾えなかったりなど、マイク通話による音声関係のトラブルは事前に思っているよりも多いので、ぶっつけ本番で会議に使用するのではなく、ヘッドセットを購入後あらかじめ友人や家族といっしょに予行演習をおこなっておいてから会議に臨むことをおすすめします。
疲れにくいデスクやチェアー
せっかく家で仕事をするのですから、少しばかり趣向を凝らし、奮発して会社で支給されるものより何ランクか上の机と椅子を購入するのがおすすめです。良き仕事の相棒として長いつきあいになるかもしれないので、少しでも快適に仕事をおこなえるようにしっかりと選んで購入を検討すると良いでしょう。
支給品と違って自分で机と椅子を選べることの最大の利点として、自分の身体に合わせたサイズのものを使うことができる、ということがあります。デスクワークをしていると、職業病のように目、肩、腰が痛んでくる人が多いですが、それは自分の身体に合っていない机と椅子を使っているからより体に変調をきたすわけであって、自分に合わせたサイズのものを使えば日々の痛み、不調を軽減することが可能となりますし、ひいては肩こりから併発する頭痛や眼精疲労を防ぐ効果も期待できます。
机選びの際のポイントですが、一般的な会社の机などはだいたい高さ70センチ前後で設計されていますが、これはあくまでも「標準的な体格の成人男性」に合わせたサイズに設計されたものであり、それもパソコンでの仕事が一般的でなかった時代に作られた規格の大きさのもととなっているので、現在においては多くの人にとって適さないサイズのものだと言えるでしょう。たとえば身長160センチあたりの女性の場合、10センチほど低い60センチ前後のサイズのものがちょうど良い高さであることが多いようです。
次に椅子選びですが、一般的には深く座ってもかかとが浮くことがないくらいのサイズの椅子がちょうど良いと言われています。他にもたとえばヘッドレストがついていて首を休めることができるものだったり、メッシュ状の素材を使っていて体温などがこもらないようになっていたり、レバーひとつで作業用からリラクゼーション用の椅子に早変わりするものなど、さまざまな機能がついた椅子などがありますので、自分が望んでいる機能がついた椅子選びをすると良いでしょう。
とかく椅子においては「座り心地」という、現物に触れてみないとそのものの良さが感じられない商品なので、インターネット通販のみではなく、実際にお店で現物を体感してから購入を検討して欲しいものです。
それではここで一例として、椅子に詳しくなくとも誰もが一度は聞いたことがあるであろう「アーロンチェア」の良さについて解説してみたいと思います。
アーロンチェアがオススメ
アーロンチェアは人間工学に基づいて設計されており、デザイナーや作家、プログラマーのようなフリーランスとして仕事をしている多くの人たちの間で昔から愛用されてきました。「テレワーク における仕事道具選びは、在宅勤務の大先輩であるフリーランスの人達から学べ!」ということで、実際にアーロンチェアはいかに優れているのか、その特徴を見ていきましょう。
現在では「アーロンチェアクラシック」は生産終了していて、「アーロンチェアリマスタード」「アーロンチェアリマスタードライト」の二種類から選ぶことになります。
価格 | 特徴 | |
アーロンチェアリマスタード | 190,000円〜 |
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アーロンチェアリマスタードライト | 95,000円〜 |
男女を問わず95%以上の人が快適にデスクワーク作業をおこなうことが実現でき、他の椅子には無い不思議な弾力性のある座り心地を感じ取ることができます。正規販売店にて購入した場合、12年もの保証期間がつき、消耗部分においても無料での交換対象となっています。
難点としては、作業用の椅子という側面が強く、首を休めるヘッドレストがついたものが無い、といったことがよく挙げられます。またメッシュ状のためホコリが溜まりやすく、他の椅子に比べ若干掃除の手入れが面倒といったこともあります。
モバイルワークやサテライトオフィスでのテレワークに必要なもの
外出先で利用できるWifi
モバイルワークの場合、ノートパソコンやスマートフォンで作業をおこなうことになるため、外出先のどこからでもインターネットに繋ぐことのできるWi-Fi機器が欲しいところです。
基本作業はオフライン下のみでおこない、データ、ファイルの送信の時だけインターネットを使う、というくらいなら携帯電話の回線を使えばいいのですが、LINEやチャットワーク、Web会議用などもばしばしおこなうのならポータルWi-Fi、モバイルルーターを利用するのが良いでしょう。
ポータルwifi・モバイルルーターのオススメ
価格 | 特徴 | |
カシモWiMAX | 1,380円〜 |
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NEXTモバイル | 2,400円〜 |
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GMOとくとくBB WiMAX | 3,609円〜 | |
ゼウスWiFi | 3,280円〜 | |
縛りなしWiFi | 3,300円〜 |
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PCやスマホ・モバイルルーターの充電器
モバイルモニターなどのサブディスプレイ
たとえば出先でWeb会議をおこないながら、リアルタイムでパソコンでの作業もおこないたいという場合、サブディスプレイが欲しいところですよね。パソコンやスマートフォンに接続するだけで簡単に画面がもうひとつ増えた状態になりますし、ノートパソコンを二台も持つのと違ってかさばらないという利点も大きいです。
タブレットでも同じようなことがおこなえるので、既にタブレットを持っているのならそれを用いればいいのですが、持っていない人はOSが入っていなく、モニターとしてのみ使うことを目的に作られているモバイルモニターを購入するのが安価で購入することができて良いでしょう。
テレワークにはセキュリティの見直しや強化が必須
端末をマルウェアから守るDaaS
「Desktop as a Service」、通称DaaSは必要最小限の機器を用意するだけで、デスクトップ環境と同等の作業が可能となるクラウド上のサービスであり、これからのテレワーク 事情のの変化とともにDaaSの普及と進化が大きく期待されています。
テレワーク環境においてDaaSがこれから先大きく注目される理由として、出先において必要最小限の手荷物でデスクトップ環境での作業ができるのもそうですが、「クラウド上ですべての作業をおこないデータを保存し、入力端末の方には何のデータも残さないので、外部作業においても情報漏洩のリスクがほとんどない」という点が挙げられます。
端末にデータを残さないということは、情報社会の現在においてもっとも企業に大打撃を与える情報漏洩のリスクが格段に下がりますし、マルウェアの侵入などによって企業内部のデータに侵入、ハッキングやウイルスによるデータの内部破壊がもたらされる心配も防ぐことができます。
テレワーク という作業は普段セキュリティ方面になど関わってこなかった大多数の人々によっておこなわれるため、作業者になんの知識が無いにもかかわらず、情報漏洩のリスクはゼロにしなければならないという、一見矛盾したようなことが要求されてしまいます。しかしDaaSならばその問題にたいする解決がほぼ完全に可能になるという訳であり、これからさらに注目されていくことでしょう。
業務システムなどに多要素認証を接続
現在では各種SNSやカード会社などのサービスにログインする際、パスワードだけでなく携帯電話へのショートメッセージや秘密の質問など、別の要素が追加しておこなわれることもある多要素認証が主流となっています。
スマートフォンひとつ起動するにしても暗証番号のほか、顔認証か指紋認証のような生体認証、GPSでの現在地の特定による場所認証などさまざまな要素の認証手段が用意されており、業務システムへのログインも同じようにセキュリティ強化のために、多要素認証による現在よより精度の高い本人認証のシステムが求められることとなってくるでしょう。